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NST、さあ、どうする!

NSTの事で、ふん2さんにコメントもらったり、東京の友達から、頑張れってメールもらったり・・、ありがとうです。
で、ここのブログを見て下さってるのは、殆ど医療関係者ではないので、NSTについてちょっと書こうと思う。

NSTってのは、Nutrition Support Team 栄養サポートチームのことで、アメリカで40年近く前に始まったものなんです。日本の病院でも、徐々にNST設立がされて、2004年8月現在で(ちょっと古いデータだけど)272施設にNSTが設立されるようになってるらしい。
病院に入院して、低栄養(判り易く言うとやせ細って行く・・・)の患者が増えているという現状はおかしい!と私も思うし、NSTはそれを改善できるチーム医療なんですよ、簡単に言えばね。
つまり、栄養不良の患者さんの早期発見と早期治療を行うことによって、治療効果を上げることがNSTの第一の目的。
その他、主なNSTの役割はこれです。
    1 栄養評価→栄養管理が必要か否か判定
    2 適切な栄養管理がなされているかをチェック
    3 もっともふさわしい栄養管理法を指導・提言
    4 栄養管理に伴う合併症の予防・早期発見・治療
    5 栄養管理上の疑問(コンサルテーション)に答える
    6 資材・素材のむだを省く
    7 早期退院や社会復帰を助ける
    8 新しい知識の修得・志気の向上

例えば、入院した患者さんには、主治医が栄養の指示を出します。経口(食事)、経管(口や鼻に管を通して、その管を胃まで入れて、栄養剤を注入)、静脈栄養(点滴)・・と形態は色々。

しかし、医師は栄養についてあまり勉強していないらしい。前に、医学部の授業で栄養については、数ページだって聞いたことある。(現在は、ちょっとは増えているらしい)

普通に食事を食べれる患者さんはNSTの対象じゃないわけ。NSTの栄養管理には主に中心静脈栄養と経腸栄養があって、輸液は薬剤師、経腸栄養食(または経腸栄養剤)は栄養士が専門分野です。それに患者さんの状態を日常的に観察する看護師、予算の管理をする事務などが加わったチーム体制をとってこそ、治療効果が上がる、ってわけ。
そして、何といっても、チームの軸になるのは医師なんです!

話があっちこっち行ってしまったけど、何となく、こんなんがNSTのちょっとした説明。(もっと奥深いですが・・・)

で、今、悩んでいることがある。
11月にあるNST専門療養士っていう資格の受験(大阪である)について悩んでいる。
*栄養士=NST専門栄養士、薬剤師=NST専門薬剤師、看護師=NST専門看護師

受験だけなら、「受けてみようっ!」と簡単に決めれるっちゃけど、、それを受けるまで(8月の申し込みまで)に、2つの学会(主に東京で開催)に出席し(5単位×2学会=10単位を取得)、認定施設で40時間の研修、研修での症例報告5例提出・・とかなりハード。
認定施設ってのが、これまた少ない。長崎県では大村市立と長崎大学付属だけ。

こんなの、2人の育児しながら、また、栄養管理計画で忙しくなってるし無理だ、と思っていた。最近は、あきらめモードだった。
でも、仲良くしている後輩E栄養士さんから、この受験について詳細を尋ねられて、それに答えているうちに、「やっぱ、トライするべき?!」とか、思ってきた。
受験は無理でも、学会や実習など、できる事だけ、やっておこうかな・・・なんて。

20歳代の頃の私は、「人生何が起こるか判らない!」といつも思っていて、「無理してでも(仕事で徹夜したり、休日返上して勤務したり)休みを取り、海へ行っていた(ダイビング)。」(遊びだから、無理できたんよね)

今でも、「人生何が・・・」とは常に思っている私。この考えを、仕事・勉強に当てはめるのは、ちょっと不満(苦笑)なんだけど、でも、気持ちは動いているなあ・・・。

さあ、どうするべ・・・!
by tubameuo_masami | 2006-04-13 05:44
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