「頑張れ」

「頑張れ」というタイトルのついた1枚の紙を、職場の理事長先生が、11月1日の朝礼の席で、職員にコピーを配り、お話をされた。
いつもこのK先生(理事長)は、朝礼で、良い話を聞かせてくれる。

今回は、コピーも頂いたし、アタシたち医療従事者にとって、ハッとさせられるような、何だか心に沁みた話だったので、ココにアップしようと思う。
理事長先生のご親友で、平成十年春にお亡くなりになった方の言葉です。


「頑張れ」

 病気で休んでいる時に見舞に来てくれた人のほとんどが頑張れと励ましてくれる。大した病気でない時はそれでも良いが、癌の末期などで食欲もなく、全身衰弱の上、腹痛や背筋痛が強くなり、毎日が苦痛の連続になってくる頃に、お見舞の人から頑張って下さい、中には、主治医や看護婦さんからまで、しっかり頑張るのですよと言われるほど困ることはない。 本人は自分の死を目前にひかえ苦痛に耐えているのに頑張れとはどういうことであろうか。何のために頑張らねばならないのか。

 そもそも、手当てとは、患者の苦痛を取ってあげることではないのか。本当に苦痛を感じている患者にとっては頑張れと言うより、ゆっくりお休みなさい、今度目が覚めるときは苦しみもうんと軽くなっているとよいですね。きっとそうなりますよ。と言って苦痛を取ってあげることが最大の手当てではないだろうか。

 とにかく理屈好きな学者さんや先生方は尊厳死や安楽死は殺人だとかおっしゃるが、末期の患者が本当に希望しているのは心も体も穏やかな静かな眠りではないだろうか。主治医と患者との間では無言のうちにそう言う関係が出来上がっているのではないだろうか。

 一日も早く苦痛を取ってあげることが何よりの治療といえるのではないだろうか。自分が不治の病で苦痛に襲われて初めて頑張れとお見舞の言葉をかけられてそう思った。
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by tubameuo_masami | 2007-11-03 07:26
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